2024-05

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097摩文仁陣地 水平線に大艦隊 3月20日死ねばいいの闘魂

四月二十八日、山三四七六部隊(長・金山均大佐・歩兵第八十九連隊)第一大隊(長・丸地軍次大尉)第二中隊(長・甘利栄司中尉)に待望の出動命令がくだった。「第二中隊は、与那原西方、運玉森に出撃せよ」 第一小隊(長・丸子清雄中尉)第二分隊(長・阿部...
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096ごう内にかんづめ 次々倒る部落民 米兵、上乗りして掃射

夜になった。伝令・北畠上等兵は帰ってこない。みんなが心配していた。そのとき、洞穴の入り口付近が急にさわがしくなった。私(志田)は、北畠上等兵に、なにか事故があったのではなかろうか?と不安を感じ、入り口へ歩みよった。「兵隊さん、兵隊さん、こい...
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095沖縄の女性 戦車の上に平然 神の加護を信じてか・・・

前面にいる米軍の後方から一台のM4戦車が現われた。戦車の上に、和服姿の中年の女が腰をかけてのつている。日やけした沖縄の女だ。はだしの足を前になげだし、わが陣地を指でさし示しながら、戦車内の米兵にしきりに何か言っている。私(志田)は、腕時計を...
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094米軍の物資投下 大空を色どる 黄、白、緑の落下さん

よく日(四月二十日)朝から砲爆撃をうけた。だが、安謝、内間(うちま)銘苅(めかる)付近には、敵兵の姿は見えなかった。部落民が七、八人、大きな南京袋をかついでやってきた。私(志田)は思わずどなりつけた。「あぶないぞ!明るい時に、そんなものを持...
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093ごう内の悲劇 かあさん泣くな 母を慰むひん死の子

志田上等兵のいる病院ごうへ中隊の塚谷政三軍曹(石狩町〇〇)がやってきた。負傷兵を二人つれている。大槻蔵吉兵長(室蘭)と北畠上等兵(北海道)で、二人とも大たい部に負傷している。 私(志田)は塚谷軍曹に声をかけた。「班長殿、お願いがあります。自...
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092麻酔なしの手術 〝絶叫〟足を切断 赤カブのようガスエソ

五月十五日付け第四十四回で石兵団の志田十司夫上等兵(札幌北〇〇)は、肩から背中にかけて重傷をおい、大隊本部病院(沢岻=たくし)まで、約一キロの道を銃をつえに歩きだしたことを書いた。その後どうなったか― 途中、何十回やすんだか数えてもいなかっ...
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091生きているとは・・・ 陣地内でさく裂 しばし目もみえず

五月一日、笹森兼太郎兵長(釧路)は、山田博中隊(第一重機関銃中隊)第三小隊長星野慧一曹長の声を耳にした。「お前たちの目前にいる青い色の鉄帽をかぶったのが米軍だ。よく見ろ」 笹森兵長は我妻第二文隊長らと、ごうを出て前方をうかがった。ここは小波...
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090めしもそぞろ あすは総攻撃 ひたすら帰隊いそぐ

鈴木分隊は、夜明け方(四月三日)敵歩兵部隊の攻撃をうけた。重機関銃弾を十連(三百発)ほど撃ち終えたころ、くぼ地から敵戦車が十台ほど現われた。戦車砲弾が、至近距離でしきりにサク裂する。 鈴木分隊長は危険を感じ、後退を命じた。隊員は陣地から飛び...
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089工藤分隊全滅 土砂に埋まる銃 暗ヤミの中で整備

石沢第二小隊長の戦死は、夕方中隊指揮班に報告された。日中は、砲弾が激しく三百メートルさきの指揮班へ行けなかったのである。 報告を終えた鈴木分隊長は、今夜、工藤分隊とともに、夜襲攻撃をするよう命ぜられた。陣地へ帰った鈴木分隊長は、隊員とともに...
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088石沢准尉 〝ああ!小隊長殿が〟 部下思いだったのに

同じく山田博中隊(第一重機関銃中隊)第二小隊(長・石沢寅雄准尉)の第一分隊長鈴木清三伍長(斜里町〇〇)の手記によって、当時のもようをつづる。 湊川付近にいた第二小隊は五月一日夜、山三四七五部隊と交代の命令をうけ、午後七時ころ激しい敵砲弾のな...