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050鈴木手記① 全員切り込み! 海軍砲台から無電はいる

第四十五回の佐藤留義さんの手記(上から三段目、右から三行目)に「米軍上陸地点を守備する賀谷支隊からは、五分ごとに戦況が伝えられていた」と書かれてある。 この賀谷支隊(石兵団第三五九三部隊独立歩兵第十二大隊)本部にいた鈴木竜一さん(名寄市〇〇...
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049米軍記録 豊富だった兵器 防衛に全砲二百八十七門

「沖縄戦・米軍の記録」から― 沖縄駐とんの日本軍の兵器は歩兵勢力にくらべ対戦車砲、曲射砲、迫撃砲、高射砲、機関砲、機関銃が多いのが特徴だった。 機関砲、機関銃、迫撃砲などは、ふつうの部隊編成より、かなり余分にもっていた。これはおそらく、フィ...
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048斉藤ラッパ手 死ぬなら中隊と 重傷の身、後退こばむ

佐藤手記 六月十六日、摩文仁に集まった残存兵力で、最後の突撃を決行することになった。命令を各分隊へ伝えるため斉藤政五郎上等兵が選ばれた。函館出身の明朗なラッパ手で、応召前は外務省に勤務していたといっていた。 私(佐藤)とは大の仲よしで最後の...
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047ガスエソ 手リュウ弾くれ 自決する兵は叫んだ

佐藤手記 道路わきに、材木でも放り出したように、戦死体、負傷兵がなげ出されていた。 負傷兵は、そばを歩く者の足音を聞きつけて頭をあげる。「衛生兵殿ッ、助けてくれ…」「水をくれ」必死になって叫ぶ。―おれが助けてやれるくらいなら、君たちの戦友が...
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046笑う女 子供の死で狂う 何が起きても感情ない

四月五日午後八時―死の準備をいそぐ第三中隊に、大隊本部医務室から伝令がきた。戦傷者続出のため、衛生兵が不足になり、佐藤衛生兵は、大隊本部勤務を命ぜられた― 私(佐藤)は、うれしかった。あすの朝は、みんなと戦死する決心でいたのに、後方にさがれ...
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045怒りと涙 あす突撃を敢行 玉砕決意 中隊長の声ひびく

旭川市〇〇の佐藤留義さんから、球第一五五七六部隊(独立速射砲第二十二大隊)第三中隊(長・田村中尉)の戦闘手記と中隊員の写真が寄せられている。 この大隊の編成は▽大隊長高橋厳大尉▽第一中隊長西本中尉▽第一小隊長古山中尉▽第二小隊長高畑少尉▽第...
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044石兵団の切り込み③ 頼む、水をくれ  死んでもいいから・・・

志田上等兵は、中田伍長の声に、目をさました。敵は、もう撃っていなかった。起き上がろうとした。からだが妙に重い。土砂にうもれている力をふりしぼって立ち上がった。頭がズキズキ痛む。三人は前進をはじめた。 しばらく歩いた。前方の岩かげに人影を認め...
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043石兵団の切り込み② なるようになれ 痛む傷口消えゆく記憶

小隊長・奥原准尉が駆け寄ってきた。「軽機は一丁だけか?よし、お前たちは、ナマコ山の左側面へまわれ。おれと藤田(伝令)と斎藤(てき弾筒手)の三人は途中で倒れた堀口(上等兵)の軽機で、敵の正面から切り込む。合図は、てき弾筒を三発撃つから、打ち終...
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042石兵団の切り込み① 生還は期せず 孤立の僚友救助に出発

十七日夕方、第三小隊長奥原准尉が、第五中隊本部へ呼ばれて行った。間もなく深刻な表情で戻ってきた。准尉は、しばらく考え込んでいたが、意を決したように各分隊長に集合を命じた。「今夜、わが第三小隊は、現在第五中隊(長・岸本孝中尉)がいる安波茶の前...
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041黒砂糖 一瞬、帰らぬ身 いまほほえんでいたのに

四月十七日、山三四七四部隊第十一中隊(長・木口恒好中尉)と第六中隊(長・大浦真治中尉=札幌南六西十三)はそれぞれの大隊からはなれ、吉田部隊長の指揮をうけ、部隊主力として運玉森の陣地についたが―ここへくる途中のことだ。長浜慶治上等兵(赤平市茂...