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020巨大な線香花火 火を吹く特攻機 敵艦、一斉に集中砲火

◇冨里日記つづき 【四月七日】敵機の来襲は、一昨日以来だいぶ減ったと現地防衛隊員がいう。高度一千メートルの上空に二、三機だけだ。艦砲弾の落ちるのもかんまんになった。それでも終日、至近弾を撃ってくる。敵機からまる見えのこの山は、いつ艦砲の集中...
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019逃避行 死角から死角へ 五キロの道行ったりきたり

◇冨里日記つづき 【四月五日】未明、南上原の山ろくづたいを棚原へ向かう。昨日来の小雨はまだ降り続いている。切りたったガケの下からモウソウ竹が勢いよく伸びているところへ出た。 敵の攻勢からは完全な死角。一息いれようと腰をおろした。そのとき不意...
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018弾雨の中を ゴウからゴウへ 逃げ惑う沖縄の人びと

当時、沖縄住民はどんな状況だったか―。冨里誠輝氏=コザ市字〇〇=の「沖縄戦避難日記」から、そのあらましをうかがおう。 【四月二日】日中、一歩も外に出られない。ゴウのなかで過ごす。同僚教員の大半は召集された。いまや、みずから前線にはせ参ずる時...
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017川島七男中尉  夜襲、一瞬に失敗 特殊眼鏡にねらわれる

二十二時―鈴木中隊長(第一中隊)の軍刀が上がった。砲撃がやんだ。「突撃にーッ」 中隊長の絶叫。と同時に、敵の自動小銃が一斉にうなった。突撃姿勢の兵隊が、バタバタ倒れる。鈴木中尉以下戦死者数十人。勝敗は一瞬間で決まった。夜襲は完全な失敗だった...
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016魔の十三日 決死、最初の突撃 一六五高地の奪回へ

第二中隊長宮崎中尉は、二個小隊をつれ、夜襲に出発した。この十二日の晩は、米軍が、いままでより一段とたくさんの照明弾を打ち揚げているような気がした。装具を陣地におき、手りゅう弾と銃剣だけの夜襲隊の出撃を、真昼のように明るい照明弾が照らし、見送...
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015血と肉と布片と 爆雷で体当たり めざす陣地にもう米軍

夜の訪れを待っていた歩兵第二十二連隊の各大隊は、十一日夜、行動を開始した。第一大隊は南上原へ。第二大隊は我如古へ。第三大隊は仲間へ。連隊本部も首里から幸地へ前進した。 第三中隊(川島中隊長)は首里で第十一中隊(木口中隊長)に軍旗護衛の任務を...
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014だましあい 機雷、実はミソ樽 寄せては返す敵舟艇

歩兵第三十二連隊(山三四七五部隊)第二大隊歩兵砲小隊も米艦隊の陽動作戦のため、山城部落陣地に四月二十七日の出撃まで足止めされていた。以下撫養兵長の手記から― 歩兵砲小隊の弾薬庫の屋根が、ある夜、突然、燃えだした。爆発寸前、大騒ぎをしてけしと...
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013上がってこない米軍 緊張から退屈へ 四、五人つれだち民家へ遊びに

歩兵第八十九連隊(山三四七六部隊)連隊砲中隊は、米艦隊の陽動作戦にたぶらかされ、四月下旬まで島尻の守備陣地を離れることができなかった。その状況を第一小隊第一分隊の満山上等兵の手記から― 三月十日夜、下士官候補者教育隊の村西教官、芦田曹長らに...
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012スパイ 見れば日本人 山中の電線を切断

船舶工兵第二十三連隊(暁兵団一六七四一部隊・長大島詰男少佐)は、昭和十九年七月、嘉手納に上陸、製糖工場に駐とんして南方戦線へ行く船団や、本土へ北上する船団の世話をしていた。 二十年二月、戦局の急迫で歩兵部隊に編成がえ。知念半島の佐敷村に移駐...
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011死傷する島民 すごい機銃掃射 死体にすがり泣く乳児

四月一日以降の戦闘は、上陸地点守備の独立歩兵第十二大隊(石兵団・賀谷与吉大佐)の一個中隊、ならびに特設第一連隊(球兵団・青柳時香大佐)の交戦にはじまった。賀谷支隊は、米軍に痛撃をくわえながら南下して石兵団主力陣地(我如古北方一帯)に後退、特...