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127初年兵 突撃がこわくなり ごう内で自決覚悟

翁長戦線の木口中隊(山三四七六・三大・十一中隊)は、四月三十日現在、隊員の八割を失い、残る者は約四十人。全部負傷兵だ。疲れはて、戦死体も放置したままだった。 これにたいし、米軍は約七百人。夕方、一日の戦闘がすむと日本軍の陣地近くまでやってき...
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126安波茶をさる 全員ここで玉砕か? 決意さなかに転進命令

大きなサク裂音。土砂くずれの音。どうくつの奥から助けを求める叫び。はらわたをえぐるようにひびく。戦車砲弾が監視所に命中、直撃弾で、輪島盛信上等兵と三浦喜久雄一等兵が戦死し、その絶叫だった。たえまない砲弾のサク裂で、どうくつ内が振動しつづける...
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125戦車出現 思わず緊張の一瞬 砲口に合わず見守る

五月二日。監視所からの絶叫―「敵戦車ッ!」 見れば、M4戦車数台が、ピカピカ光りながら前進してくる。兵隊は一瞬緊張し、すぐ砲側についた。だが、戦車は、砲口よりずうっと下の位置だ。撃てない。残念だが、ただ見守っているだけだ。速射砲中隊戦死者九...
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124安波茶陣地 まっ先に小隊長戦死 戦況打開にきり込みへ

四月二十八日。山三四七四部隊第三大隊(長・田川慶介大尉)の速射砲中隊(長・加藤一也中尉=白老町〇〇)は、仲間部落のとなり安波茶部落(前田戦線)の付近に陣地をかまえ、戦闘中だった。 この中隊は、本戦記にはじめて登場するのでここに至る行動の概略...
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123樫木大尉の手記(10)切り込み指令 砲煙弾雨のなかで・・・ 敵の攻撃を擾乱す

五、星野見習士官は部下二名をもって本夜さらに掛保久、ウシクンダ原付近の敵情を捜索すべし。六、井上見習士官以下三名は挺身切り込み隊となり、和宇慶付近敵兵舎を求めて攻撃、敵人員を殺傷すべし。七、山本伍長以下三名は挺身切り込み隊となり一○一・三高...
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122樫木大尉の手記(9)出血強要 切り込み隊を出し 敵の攻撃準備を乱す

六、第三中隊は将校以下三名第一中隊は下士官以下三名の挺身切り込みを明二五日夜派遣しうるごとく準備すべし。 二十四日十九時つぎの師団命令がでた。(師団司令部は与座にあった)一、師団正面の敵は、ウシクンダ原、上原、棚原北側高地の線にあって、爾後...
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121樫木大尉の手記(8)陣地占領 敵状を詳しく捜索 きり込み隊に潜状命令

二十四日二時、部隊は現地に到着。樫木副官は、各隊につぎのように陣地占領を命じた。 第二中隊(大山隊)と独立機関銃第三中隊は小波津周辺。第一中隊(斎藤隊)と第一機関銃一個小隊は安室西北側地区。第三中隊(工藤隊)と第一機関銃中隊主力は安室西側付...
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120樫木大尉の手記(7)夜間機動 砲弾さけては前進 地はだもすっかり変形

第二梯団は岸富男大尉(山形)を団長に第一中隊(長・斎藤定蔵中尉=山形)と第一機関銃中隊。第三梯団は工藤国雄大尉(秋田)を団長に、第三中隊と連隊砲中隊=一個小隊欠=(長・三好大尉=出身地不明)。 四月二十二日午後、各隊は、黙々と出動準備をすす...
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119樫木大尉手記(6)作戦命令 前線へ出発の準備 夜を待って行動開始

伊東大隊長は「山三四七五部隊の名誉にかけて戦う第一大隊の戦闘に、ご期待ください」 と力強く答えた。部隊副官・山崎大尉(山形)が、出陣祝いの酒をもって進む。伊東大隊長は、これを湯のみでうけて一気に飲みほした。 樫木副官と大久保憲一中尉(連隊本...
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118樫木大尉の手記(5)師団命令 緊張する連隊本部 いよいよ第一線 戦闘に参加

毎夜、行なわれる特攻隊の活躍―海に消えた特攻隊員に敬意を表し、きたるべき陸戦で、必ずそのかたきをうつことを、何度も伊東孝一大隊長とちかいあった。 電話不通後は、毎日、連絡兵をつれた樫木副官が、部隊本部へ命令受領にでかけた。本部は照屋東方一キ...